秋葉原通り魔事件と負け組とニートと(link)

今は新卒一括採用ゲームでの勝利が人材価値を保証しない。叩き上げで獲得した専門性が人材価値をもたらす時代だ。なのに教育界や親がいまだに『いい学校・いい会社・いい人生』である。教育界はこの「勘違い」で飯を食う利害当事者だし、親はかつての常識から抜けられない。
厳しい家庭で優等生として孤独に過ごした加藤容疑者は、進学上の「敗北」を過大に受けとって「挫折」した。成績よりも友達がいないことを心配しない大人たちのダメさに問題を感じる。ネットの影響だのPCゲームの影響だのという議論は笑止だ。

某全国紙に掲載されるはずだった秋葉原通り魔事件のコメント/MIYADAI.com Blog
http://www.miyadai.com/index.php?itemid=65

自殺サイトに書き込みをする、「自殺志願者」の中で一定のカテゴリーを形成するようなグループとして、20代〜30代くらいの男性で、自分の能力の低さを悩みの理由に挙げるいわゆる「負け組」の意識を持つ人がいます。こうした人に共通する特徴としては、

1. 高い学歴(たとえば大卒以上)がある
2. 自分の理想とする仕事(典型的には、責任のある正社員ホワイトカラー)へのこだわりがあり、その仕事に就けないことで、自分の存在が否定されたかのように思う。

というような傾向があるように思えます。

こうした人の多くは、自分には能力がない、だから生きる意味がないと考えてしまっており、本人が生きる意味と直結するほど重要なものとして考えている「能力」が、実は特定の価値観によるもの過ぎないというは忘れられてしまっているのです。つまり、本人が「自分の能力」の問題だと思っているのは、多くの場合、「自分の能力が、今、自分が前提にしている価値観と矛盾している」ということに過ぎないわけですが、そのことに気づかないために、「生きる意味がない」という結論に至ると言うことができるでしょう

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